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【プレスリリース】i-nest capitalが「つばめBHB株式会社」へ出資

i-nest capitalが持続可能な社会の実現に貢献するアンモニア合成の革新的技術を開発した「つばめBHB株式会社」へ出資

2022年7月25日

i-nest capital株式会社

 

 i-nest capital株式会社(読み:アイ・ネスト・キャピタル、本社:東京都目黒区、代表:山中卓、以下i-nest capital)は2022年7⽉、同社1号ファンドである「i-nest1号投資事業有限責任組合」を通じ、つばめBHB株式会社 (読み:ツバメビーエイチビー、本社:東京都中央区、代表:渡邊昌宏、以下 つばめBHB)への投資を実行いたしました。


 

■ 低圧・低温・小規模の革新的なアンモニア生産システムで産業界の課題を根本解決

  

 アンモニアは窒素と水素から構成され、多種多様な用途で使用される基礎化学品で、世界全体の生産量は約2億トン(2019年)にのぼります。その約8割が農業用肥料として消費され、残り2割が工業用として化学繊維や薬剤等の原料として活用されています。

 農作物など植物の生育には窒素が必須で、その供給源としてアンモニアが使われます。アンモニアの安定供給無くして、農作物の安定供給、そして今の70億人の全世界人口は存在し得ないと言っても過言ではありません。

 既存技術は約100年前に開発された高温・高圧下でアンモニアを合成する「ハーバー・ボッシュ法」で、化石燃料由来の水素を使用して生産する場合、製造過程で大量の二酸化炭素(CO2)が発生します。また、限定された場所に設置された大型プラントで大量生産されるため、輸送・貯蔵コストが高いことも課題で、ハーバー・ボッシュ法に代わる新たなアンモニア合成法が強く求められていました。

 つばめBHBはこの産業界の課題を根本的に解決するべく、2017年4月に設立された東京工業大学発ベンチャー企業です。同社は東京工業大学の細野栄誉教授による独自のエレクトライド(電子化物)触媒技術を基に低温・低圧・小規模でアンモニアを合成できる技術を開発することに成功し、オンサイト(地産地消)型アンモニア生産システム(以下、本システム)を事業展開しています。

 本システムは、設備投資を抑えた小型プラントで需要地毎に必要量のみアンモニアを生産でき、世界のあらゆる場所でアンモニア生産を行うことを可能にするソリューションです。また、輸送・貯蔵が不要なため、コスト低減にも寄与します。

 
 既存法のサプライチェーン
 
つばめBHBの生産システムのサプライチェーン
 
 

■ 環境・食糧問題を解決し持続可能な社会の実現を目指す

  

 前述の通り、アンモニアの主な用途は農業用肥料です。アンモニアの輸入コストが高く、大規模で高額の既存のアンモニアプラントを導入できない理由で、アンモニアを自国生産できず農業自給率の低い国はアフリカを中心に多数存在しています。こうした国々に本システムの導入を進めることは、安定したアンモニア調達を実現し、食糧危機の一つの解決手段となると考えています。

 また、アンモニアについて新しい用途として注目されているのが、エネルギー分野での活用です。気候変動の主原因であるCO2削減、脱炭素社会の実現に向け、燃焼してもCO2を排出しないアンモニアは火力発電用燃料や船舶燃料として世界的に注目されています。さらに、液体になりやすく貯蔵や運搬が容易で、水素を液化するよりもアンモニアを液化する方が低エネルギーで済むことから、水素を含むアンモニアは水素キャリアの有効な手段の一つであり、アンモニアから直接エネルギーを取り出す燃料電池の開発も進んでいます。

 日本でも「2050年カーボンニュートラル」を達成するために2020年に作成された「グリーン成長戦略」の14の重要分野の1つとしても燃料アンモニアが明確に位置づけられ、炭素を含まないクリーンな素材であるアンモニアの利活用が進むと考えられます。

 

 つばめBHBは、今回の追加投資で調達した資金を設備投資・高活性エレクトライド触媒の研究開発費等に投資し、更なるアンモニア生産の低コスト化の実現を目指します。さらに、「2050年カーボンニュートラル」を見据え将来的なアンモニア燃料ニーズに応えるべく、大規模生産向けの触媒技術およびアンモニア合成プロセス開発を行い、オンサイト型生産システムと大規模生産システムを用途や地域毎に使い分け、両立させることで、世界のアンモニア供給方法の最適化を実現したいと考えております。

 
 

■ i-nest capitalは豊富なノウハウ&ネットワークで成長を支援

 

 i-nest capitalは、エンターテインメント&ライフスタイル領域を中心に新産業の創造や社会課題の解決を目指すベンチャーキャピタルです。

 

 約100年の歴史を持つ現在のアンモニア製造法は、農業用肥料原料としてこれまで何十億人への食料供給を可能にした発明ですが、つばめBHBが開発した革新的なアンモニア合成技術は環境に配慮した将来の代替エネルギー生産方法としても非常に期待できます。また、技術のみならず、製造装置を途上国に設置・稼働させる「地産地消」モデルも画期的で、世界の農業自給率の向上実現にも寄与できるものです。

 つばめBHBの経営陣のエンジニアリングビジネスと触媒研究開発領域における豊富な経験と実績を強みに、同社がアンモニア産業におけるサプライチェーンイノベーションを起こすグローバルリーディングカンパニーとなり得る将来性を評価し、今回の出資に至りました。

 

 i-nest capitalは今回の資金提供に加え、各パートナーの豊富な支援実績及び広範なネットワークを活かし、引き続き、つばめBHBの企業価値向上に貢献してまいります。

 

 

 

■ つばめBHB株式会社(ツバメビーエイチビー)

  • Webサイト:https://tsubame-bhb.co.jp/
  • 連絡先:hp_contact@tsubame-bhb.co.jp(担当:須田・中村)
  • 設立:2017年4月
  • 代表者:代表取締役CEO 渡邊 昌宏(わたなべ まさひろ)

 

■ i-nest capital株式会社(アイ・ネスト・キャピタル)

  • Webサイト:https://www.i-nestcapital.com
  • 連絡先:info@i-nestcapital.com
  • 設立:2019年5月
  • 代表者:代表取締役社長  代表パートナー  山中 卓(やまなか たかし)

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